「ナオ、パソコンかして」
さっきまでナオが座っていた席に腰をおろして
パソコンをいじる。
というか、ぶっちゃけありとあらゆるページをハッキング。
「すげえ…」
当たり前。
情報いじれなきゃ仕事できないよ。
「あーもー…ほんと舐めてんのかね。」
あたしは携帯を取り出した。
「コードg5。情報部につないで。」
電話の先は組の情報部。
流川組が動くとなれば、ある程度の情報はつかんでるはずだ。
『はい、情報参謀。』
「g5です。ちょっとお尋ねしますけど。流川組の情報つかんでるよね?」
『青龍関係ですか…?』
「それ。今すぐに送ってくれない?」
『わかりました。すぐに』
「よろしく」
って切った瞬間きてるし。
優秀だわ、ほんと。
ふむふむ。
「青龍、悪いんだけど。流川組さ、組織に任せてくれない?」
タツは黙ったままだ。
説明が足りない、ですか。
「ぶっちゃけたら、明らか原因は青龍にあるよ。メンバーの中に絡んだやつがいる。名前も割れてるけど、それは片付いたあと」
青龍メンバーがお互いに顔を見合わせ始める。
「でも、族と組はまた別のもんだから。単刀直入にいって、青龍じゃ太刀打ちできないよ。だから組織を使って包囲網をつくる。それで族と組を分ける。」
あたしからは以上です。
あとは、青龍次第だよ?