「冗談じゃねぇよ…黙れ。あたしはお前たちを親だなんて思ったことはねぇ…今度から用事があるときは本家を通せ。…もう二度と俺に連絡してくるな。」



あー、胸くそわりぃ。



電話をブチる。



「あーも、なんだっつうんだよ。あれか、俺に対する嫌がらせか?」




あーイラつく。




「櫻?大丈夫?」




えーと、この子犬キャラは…


「大丈夫だよ、瑞季。」



よしよし。

頭を撫でる。やば…髪の毛ふわふわだ。



「お前、親って…」



タツが少し控え目に言葉を発する。


まー別に隠してるようなことじゃないし。




「あー…あたし今の両親と血繋がってないから。もちろん頼ともね。」




クラス中があたしに視線を向けてる。


ん、なんかまずった?






「え…それって…言っていいのか?」






「うん、別に隠してるわけじゃないし。ただ、楽しいことじゃないから話さないだけなんだよねー。」






けろっ。

多分、あたしの今の表情こんな感じ。





「まーでも今の家族なら、家族って関係もいいもんだなーって思えるし。」



ほんとね、あったかいんだもん。