「ねぇ…さすがにわけわかんない説明になってるよ?」
さすがに沈黙に耐えられなくてあたしが言葉を発したら
「だって説明できねぇじゃん。ぶっちゃけた話さ、俺らそこまで考えて付き合ってねーじゃん。」
ミシザのもっともな言葉。
んー…まぁそれはそうなんだけど…
「ミシザの言うとおりだね。俺らは言葉で表せるほど簡単な関係じゃないし。いーんじゃねーの、なんでも」
サキトがのっかって
「てことでー、龍牙で判断してくれ。俺らじゃ判断つかねぇ」
龍牙総長は眉をよせる。
「とりま突入ー!」
この空気を全く読むことなく、やってきた2人組。
こいつらもあたしはよく知ってる。
「あれ!?櫻がいない!?紅蝶がいる!龍牙…?あーそうだ、ここ龍牙のクラスだ!」
「うるせーよ、櫻ならいるし。お前黙っとけ。うざいから」
龍牙がますます眉を寄せて
「No.3、降灰…」
もーなんでこうもタイミング悪いんだろ。
不思議。
「すんごいお取り込み中なんだけど。なにしにきたの?」
ほんと呆れるよ。
ため息をついたあたしの横で
直人は必死に笑いを堪えてる。
「あー櫻!いたいた!よぉ元気かよ!」
「もー軽人!うるさいってば!周にぃ止めてよ!」
周にぃは黙って軽人の頭に拳を下ろす。
まぁいい音がして、聞いてるこっちがぞっとした。