こっからはもう蓮乃の思い通りだ…。

思い出すだけで自分に腹が立つ。


『あら、やっと来た。』


『…お前、愛花の友達じゃねぇのかよ?』


『フフッ…、私は貴方の事好きなのに貴方は私の事好きじゃないもの。不公平だわ。』


『んだと?』


『私に手の入らない物なんてありませんの。さあ、愛花と別れて私とお付き合いなさい。』


『…は? お前本気で言ってんの?』


『貴方のような方に愛花は不似合いなのよ……ムカツクわ、ただの幼馴染みって関係なだけで……。』


『お前っ……!』


首元を掴んだその瞬間―、


―ガシャン。


『きゃあぁぁぁ!!』


上からライトが落ちてきたんだ。


俺はとっさに蓮乃から離れたんだが……。


うつ伏せで血を垂らした蓮乃がいたんだ…。


俺は血の気が引いた。

『…う、うわぁぁぁ!』

それからは、蓮乃は背中に一生消えない傷が残ったが命に別状さなかった。