愛花が俺に告白して去った後、ポツンと立ちすくんでいた。


泣いてた…、

俺が泣かした…。


昔の記憶が蘇る。


『僕以外に愛花ちゃんを笑顔に出来る人なんて絶対いない!』


拳を突き上げ自信満々に言う俺。


『それ、ほんと?』

同じ組の男に可愛い者苛めをされていた愛花。

グスグス泣きながら言う愛花の顔を今でも新鮮に浮かぶ。


「……懐かしいな。」


ボソッとそう呟いていたら背後から人の気配がした―。