「っちょ…ま!!!何でぇぇええっ!!?」



だって、今自宅にいるはずの彼が、そこにいるんだもん…―


しかも女子の目的が、ヨッシーだったなんて!!!



「……小梅、どうしt…」


可奈子の言葉を最後まで聞かず、私は無我夢中で教室に入り、ヨッシーの腕を掴む。



「……あ、バレた?」


ヨッシーのそんな暢気な言葉だって耳に入らない。


「こっちきて」


私はヨッシーを引っ張り、早足で誰もいないであろう校舎裏に向かった。


教室を出ていく途中、女子の怒鳴り声や可奈子の質問が聞こえたけど、無視して歩いた。