「謝りなさいよねっ!」

気の強い女だと、この時俺は思った。

白崎の力強い瞳に吸い込まれそうだ。


その瞳に見とれていたその時―…





―…ドキン…


「ぅわっ!!ちょ…引っ張んなってっ!!」


白崎がいきなり胸ぐらを掴んで引き寄せてきたから、顔と顔との距離が一気に縮んだ。





「……っバカ。」

今にも溢れ出しそうな涙を瞳に浮かべた白崎が、気弱そうにそう言った。



「!」


不覚にも、綺麗だと感じてしまった事は、秘密にしておこう。