「敬語?知りません」


笑顔で言わない。
逆にそれが怖いから…(汗)



私は倒れていたチャリを起こして、ヨッシーの後を追った。





「先輩、チャリ乗らないんですか?」


「だってヨッシー歩きだし…」


「え?俺チャリですけど」



何わけのわからん事言っとんじゃ…。


「そんなの何処に………!!??」



ヨッシーが私の自転車のうしろに回り込んだ。


その刹那、荷台がドスンと重くなる。



「――…ちょっ」



「俺、ここにありますから」


荷台に座り、ニッと無邪気に笑うヨッシー。


「ハァ…、しょうがないなぁ~」