―ザッ…


「?」


俺がボールを眺めていると、それは突如誰かの手によって持ち上げられる。



顔を上げて、そこにいたのは―…


「……白崎待ちか?」




「………神谷先輩」



制服を身にまとった、神谷先輩の姿だった。



「なんか用スか?」

「ん~、ちょっとな」

「早く言って下さい。……白崎先輩来る前に」


「―ああ。俺も、白崎が来たら困るから」



「―!?」


神谷先輩のその言葉に、激しく反応する。




「……どうゆう意味ですか」