「ありがとう、白崎」
やまぴーに渡すと、やまぴースマイルが返ってきた。
やまぴーのポジションは、GK。
ちなみにやまぴーは、モテる。
整った顔にサラサラの髪の毛、綺麗な二重で、成績優秀、スポーツ万能だから人気はかなり高い。
「いえいえ」
私もやまぴースマイルならぬ、小梅スマイルを繰り出してみる。
「…!//じ、じゃあ、俺もうちょっと走ってくるっ」
「…え!?」
突然フィールドに向かって走り出す彼。
「神谷のやつ、熱心だな」
「キーパーも体力いるからな!」
グラウンドのトラックを走るやまぴーを見て、そうやって先輩方が語っていた。