「っあ!准のやつ…」


可奈子が准くんに向かって歩き出す。


「っげ!……浜田」

「何で遅刻したんだ!!吐け吐け吐けぇぇえ~~~!!!!」

「頼まれ事だよ!俺は浜田みたいに暇人じゃないんでねっ」

「ぬわぁにおおおおお~~~!!!???」


二人はいつもあんな調子。





―…ピッピッピーーッ!!


終了の合図がグラウンドに響いた。

サッカー部の人が、ぞろぞろとフィールドから出ていく。




「お疲れ様です。どうぞ」

私たちマネージャーは、休憩中の皆にドリンクとタオルを渡していく。