レジの近くに、うちの学校のジャージを着た悠太が立っていた。

どうやら、ガムの味に迷っているようだった。


「迷ってんの?」


と、尋ねると、いかにも私がいたのを知らなかったリアクションを見せる。


「…驚かせんなよ」


そして私は違いに気がつく。


「なんだかいつものキャラと違うね。」


そう言うと、悠太は「そうかぁ?」という顔をして


「べつにいつもと同じだよーん」


と笑う。