新入社員への研修に時間を取られたせいで、午前中はあっという間に過ぎた。
結局、完結させなければいけなかった仕事をようやく終えた後、遅いお昼の休憩に出た。
普段は社内の食堂で昼食を済ませるけれど、今朝、海から
『真珠の会社の近くに仕事で行くからランチおごってやる』
という一方的なメールが送られてきて、おごってくれるなら、と。
待ち合わせのカフェに急いだ。
「ごめん、やっぱり遅れたね。かなり待った?」
会社近くのカフェに飛び込むと、窓際で日当たりのいい席にいる海を見つけた。
急いで向かいの席につきながら、『今日のランチ』を注文して、少しの息切れをどうにかこらえながら海の手元にあるお水を飲むと。
「あーあ。そんなに急がなくてもいいのに。俺、結構時間ある時しか真珠誘わないんだから、気にせずのんびりと来いよ」
肩を揺らしながら、早速食べていたらしいパスタを手に取った。
「それ、おいしそうだね。海、ミートソース大好きなの相変わらず?
高校の時のまんまだ」
からかうように笑うと。
「そういう真珠だってミートソースばっかり食べてパスタは残してたくせに」
「うわっ。そんなことも覚えてるんだ。細かい事まで覚えてる男なんて嫌われるよ」
拗ねたふりして睨むと、海はそんな私に構う事なく、スプーンに山盛りに乗せたミートソースを私の目の前に揺らした。
結局、完結させなければいけなかった仕事をようやく終えた後、遅いお昼の休憩に出た。
普段は社内の食堂で昼食を済ませるけれど、今朝、海から
『真珠の会社の近くに仕事で行くからランチおごってやる』
という一方的なメールが送られてきて、おごってくれるなら、と。
待ち合わせのカフェに急いだ。
「ごめん、やっぱり遅れたね。かなり待った?」
会社近くのカフェに飛び込むと、窓際で日当たりのいい席にいる海を見つけた。
急いで向かいの席につきながら、『今日のランチ』を注文して、少しの息切れをどうにかこらえながら海の手元にあるお水を飲むと。
「あーあ。そんなに急がなくてもいいのに。俺、結構時間ある時しか真珠誘わないんだから、気にせずのんびりと来いよ」
肩を揺らしながら、早速食べていたらしいパスタを手に取った。
「それ、おいしそうだね。海、ミートソース大好きなの相変わらず?
高校の時のまんまだ」
からかうように笑うと。
「そういう真珠だってミートソースばっかり食べてパスタは残してたくせに」
「うわっ。そんなことも覚えてるんだ。細かい事まで覚えてる男なんて嫌われるよ」
拗ねたふりして睨むと、海はそんな私に構う事なく、スプーンに山盛りに乗せたミートソースを私の目の前に揺らした。