「バカじゃないよ、痛いだろ?」
「全然痛くないよ?まだ乗ってない
アトラクションあるから、行こう?」
ちょっと、走ったりすると
ズキンと足が痛いけど、ジェットコースターも
観覧車も、動かなくていいから。
「そっか、じゃあ腕組んどいていいよ」
ゆっくり、足を引きずるように
色々なアトラクションに乗った。
そしてしめは、観覧車。
今日はママに「女友達と夜景見てくる」
って伝えたから大丈夫。
ゆっくり観覧車から夜景が見れる。
「うわぁ、凄いキレイ」
遊園地のいたるところで、イルミネーションが
光ってる。
男の人と観覧車で二人なんて、ドキドキする。
「そっち側座っていい?」
真ん中位の高さになった時、淳平が言った。
「う、うん 別いいよ」
「写真撮ろう?」
淳平のスマホで、写真を撮ると
期待はずれに、あたしの向かいの椅子に
戻った。