夏祭りまで、後4週間位。
先輩についての情報は、結構わかった。
後は告白するだけ。
真衣が言ってた。作戦なんか練らずに
自然に言ったほうが、言いやすいって。
だから、タイミングだけ考えて
内容なんて決めてない。
まだ真衣には、大野先輩が好きだって
言ってないけどね。
「ねえ、ねえ!!あたし夏祭りまで作れちゃう
かも」
真衣が、あたしの手を握って
振りながら話してきた。
「彼氏?好きな人出来たんだ」
自分の事に精一杯のあたしは、真衣に
対する態度もうすくなってきた。
「そうそう!!美咲も言ってくれないから
あたしも内緒ね~ 告白したら言う」
あたしとは対照的にまだまだ元気だ。
「OK、早く告白しないと ヤバいんじゃ?」
「そだね、お互い頑張ろうね」
あたしたちは、あたしたちの目標に向かって
頑張っていた。