「見えてるよ」
お姉ちゃんの声がした。
「は?いやいや、友達来てるなら邪魔しない様
に部屋行こうと思っただけだから」
冷静な顔をして言うと、お姉ちゃんは
「男だよお?」
嫌味たっぷり、ありがとね。
「ふぅん、彼氏?」
「そうだよ」
えぇ!?彼氏出来たのぉ。
いいなぁ~。結構カッコイイし。
本当にうらやましいよお。
「顔に出てるよ、あんたも好きな人いるなら
告白しなよ」
ダメだよ。
あたしの理想の恋愛に当てはまらないし。
でも現実はそうなんだろうなあ。
「お姉ちゃんが、告ったの?」
「いやぁ?大輔から、っじゃね」
と言うと、お姉ちゃんは部屋に行きドアを
閉めた。あたしは、どこかで恥ずかしい位
恋をしたがってる。
自分では、あんまりわかんないけど
大野先輩を、愛しすぎてる。
こんなの初めてだから、鈍いんだ。
「よしっ、夏祭りまでに告白してやる!!」
あたしは決めた。