「あ・・・先輩ですね、すみません」

名札を見て、自己紹介の前から

知ってたけど 先輩に頭を下げた。

「いやいや、かしこまらないで・・・・・・」

大野先輩とは違い、優しい雰囲気があって

喋り方も、怖くない。

(なんか、大野先輩と喋った時怖かった笑)

「で・・・好きな人居るのって、どういう
意味ですか?」

「そういう目、してたからかな」

遠くを見つめて、先輩は言った。

「居ますよ」

あれ・・・。珍しい。あたしが素直に言った。

「だと思った、いい恋になるといいね
淳平に伝えとくよ」

えっ!?

「ちょ、ちょっと!!待って下さい!!!
どういう事ですか?」

バレバレ?

ショック・・・。

先輩は、ドアを開けて校舎へ姿を消した。

家に帰り、部屋に行こうとするとお姉ちゃん

の部屋に目がとまった。

男の人がいる・・・。

見て見ぬふりをして、足音を立てないように

部屋へ入ろうとした。