「あたしもね、好きな人
居ないよ?」

まりや先輩がニコッと笑い

あたしに言った。

「そ、そうですか!じゃあ…」

話にけりがなかったから

まりや先輩と別れた。


「おい!」

学校から駅までの帰り道

誰かに声をかけられた。

「えとー 杉山…?美咲だっけ」

慌ててふりかえると

大野先輩が居た。

驚きと嬉しさであたしはとまどった。

「康揮から謝れって言われて…
この間な その」