「美咲?顔くらいよー」

マリンバのバチを完全に置き

外を眺めていたあたしに

絢子先輩が声をかけた。

「すっ、すみません!!」

あわてて 楽譜を開き練習を

しようとバチを取ったあたしの足を誰かがつかむ。