「希望の楽器とかある?」
ニコっとほほ笑んで、部長がたずねた。
「私は、マリンバです」
私が答えると、おおっと手を叩いて
「ちょうど、先輩が卒業しちゃって~空いてたの!いいよ、いいよ」
「あたしは~フルートです」
「いいよ~ 今日少し楽器触って帰ったら?」
真衣とわかれて、私は打楽器がある所へ移動した。
「あれぇ?新人ちゃんかー あたしね3年の森絢子だよ、小太鼓やってまあす
宜しくね」
おっとりとした先輩が、小太鼓の下にちょこんと座っていた。
「うわっ!あ、はじめまして 1年の杉山美咲です 宜しくお願いします」
絢子先輩と話していると、音楽室に一人の生徒が入ってきた。
「あ、今日は1年生来てるんだ 可愛い~」
オーラがありすぎて、驚くほど美人で可愛い先輩だった。