雅翔side

綺麗な音色・・・

「やべえ・・・すげえな」

ホント上手・・・

聞き惚れていたみたいでいつのまにか終わっていて拍手が鳴りやまない会場。


「兄貴。さっきゆう兄が店手伝いだと。早く来いよ!」

「おう!」

ーードンッ

「っ!すいません!」

「こちらこそ、申し訳ございません。では急いでいるので」

なんだか

紳士的な人だったなあ・・・

「遅えよ」
「そうだよ、もうこっち終わったジャン。大変だったから!」

「悪い!ちょっと・・・」

「「どうせ舞宙夢ちゃん探してたんだろ?」」

「な・・・?!違う!!!?」

「私がどうかしたのかしら・・・?」

「あ・・・・舞宙夢ちゃん・・・」

「演奏すごかったよ!」

「ありがとう。泰雅君」

「あ・・・お前俺が言おうと思ったのに・・」

「皆さんも、今日はありがとうございました。

あの・・・?

牧師さんは?」


「ああ。さっきに人たちとまだ園のなかじゃない?」

「ッさっきの人って誰?」

「さっき来た。若いカップルみたいな人たち?」

「ああ。試してるんじゃねえ?」

「試す?」「何を?」

なんで泰雅と同じこと思ったんだよ。

「ああ。・・・・それは・・・

「親として」

舞宙夢ちゃん?