彼女もフッと笑った。
幼馴染みは永遠だ。
大人になるにつれ、幼馴染みは離れ離れになるのとは思う。
けど、離れ離れになったって幼馴染みという関係は終わらない。
例え死んでしまっても。
「生徒会長さん羨ましいなあ。こんな可愛い幼馴染みがいて」
「馬ー鹿」
「馬鹿って言う方が馬鹿なんだぜ」
俺達から自然と、沢山の笑みが溢れた。
「春樹のこと信じてるから……、真由香によろしくね」
「ああ」
俺は両手を彼女の前に差し出した。
彼女も、俺の手の上に自分の手を重ねてきた。
俺と彼女は今、繋がっている。
温かい。
ずっと、こうしていたい。
愛しい、彼女と。
彼女は今、どんなことを思っているだろう。
それは分からないけど、彼女は嬉しそうな顔をしているから、きっと幸せな気持ちでいると思う。