「真由香とは、幼馴染みだったの。“だった”って言うのは、あたしが死んだから。あたしが死んじゃったから、もう幼馴染みは終わったの。分かる?」
「んだよそれ……」
「え?」
死んだら、終わりなのか?
「優花が死んだって、幼馴染みは終わらねえだろ! 幼馴染みは小さい頃親しかった間柄だから、未来でもずっと幼馴染みは幼馴染みなんだよ!」
俺は大声で喋った為、息切れをした。
だって、死んだら幼馴染みが終わるなんておかしいだろ。
「死んだ幼馴染みなんて、いらないでしょ」
彼女がにこっと微笑む。
しかしそれは、俺から見たら無理して笑ってるように見えた。
「本心を言えよ。笑ってばっかの優花はもう嫌だ!」
俺が喋って数秒沈黙が続いたが、その間彼女は全く笑わなかった。