俺は4組の教室を開けた。

そこには、俺が初めて校舎裏へ来た時に花を摘んでいた女子生徒がいた。


「あっ、根本春樹」

「何でここに?」

教室は、俺のことで話題になった。


「何のようですか?」

俺を見て逃げた女子生徒2人が、睨みながらやってきた。


「あの……星野優花のことなんですけど」

すると、クラス全員が俺を見てきた。


「星野優花?」

「え……」

「今更何の用事で来るんだよ」

1組の子の言う通りだった。

どうやらこのクラスでは、彼女の話は駄目らしい。


「星野優花がどうしたの? 私達も変な目で見られるの嫌だから、早く話して」

「今日、優花は休みなのか? いつも校舎裏にいたのに、今日はいなかったから気になって」

すると、2人やクラスの人は目を見開いた。