「最近、根本春樹って変わったよな」

「意外と怖くないよな。笑ってるし」

昼休み、俺は原木君達と一緒に食堂へやってきた。

そこで笑っている俺を見て、驚いている生徒が数人いた。


「根本は人気者だ」

原木君は俺の背中を思いきり叩いてきた。

かなり痛かったが、あえて口にしなかった。


「根本君」

「あっ……」

俺は呼んだのは生徒会長だった。


「こんなところで会うなんてね。友達、出来たのかしら? 良かったわね」

生徒会長は優しく微笑んだ。

その微笑みが、少し彼女に似ている。

幼馴染みだったからだろうか。


「生徒会長さんとも、今は普通に話せます」

「あら、本当ね。優しい顔になったわ」

「真由香ー」

生徒会長の友達であろう人が、生徒会長を呼んでいた。