「えっ?」

「なっ……!」

校舎裏の角を曲がると、そこには生徒会長がいた。


「ちょうど良かった。なあ、優花知らないか? 今日まだ来てないんだ」

「そんなこと……私は知らない」

生徒会長は少しきつく言ってきた。


「そっか……。あ、優花のクラスへ行けば良いか」

「ちょっ!」

「って俺優花のクラス知らねえや」

ハハッと笑って見せた。

生徒会長はそんな俺を見て、ほっとしたように溜め息をついた。


「生徒会長さん、優花のクラスに行っちゃ悪いのか?」

「そ、そんなことない。ただ、貴方と絡んでるなんて知られたら、優花まで怖い人かもって思われちゃうでしょ? そしたら優花の友達、離れてしまうわ」

「ふーん」

俺はニヤニヤしながら生徒会長を見た。