自信がない。


「春樹」

「ん?」

彼女が太陽に照らされ、天使のように見えた。


「あたしがついてるから、大丈夫だよ。何があっても、あたしだけは春樹の味方だから」

彼女は優しく微笑んだ。


「ああ。有難うな、お前のおかげで元気出た。頑張ってくるからな」

俺は彼女に向けてピースし、急いで玄関に向かった。


よし、これから俺は変わるんだ!

玄関に入る前、俺は気合いを入れた。

その瞬間蝉が鳴き、まるで俺を応援してくれているかように思えた。



玄関に入ると、1人の生徒が靴を脱いでいた。


「お、おはよ!」