「あの、えっとー・・・」

「なに?」

「手つなぎたい」

「はぁ?なんで?」

「だって寒いし!わかってます?今冬ですけど」

「もっと、あったかい事したいだろ?」

「な、なんですか?それ」

何気なく、草加君は私の手を握ってくれた

「それでさ・・・草加君。なんで、あなたと足湯入んなきゃいけないの?」

「え?あったかいじゃん」

「まあ。そうだけど・・・」

「変なこと、想像してただろ!」

「し してないですよ!」

それから、私たちは家に向かった

「楽しかったです!」

「ふーん。それはよかった」

「草加君!明日も一緒に帰りましょうね」

がちゃ

「さくら!あんたこんな時間までどこで何してたの!!」

「あ!」

「こんなに遅くに帰ってくるなら、門限つきますよ!!」

「ごめんなさい」

「あの!俺のせいです・・・」

「草加君」

「俺が、勝手に連れまわしたから」

「え・・・あの」

それだけ言って、草加君は背を向けた

~次の日~

「理恵~!おっはよー」

「おお!さくら!機嫌いいじゃん」

「別に~そんなことないよ!」

「ああ!昨日何かあったのかぁ!」

「そんなことないって!」

それから2人で、話しながら教室にいった

「ばいばい」

がらがら

「あ・・・」

まだだれも来てないほど、早い時間なのに、草加君は音楽を聴いていた

「草加く~ん!」

「・・・・・・」

「くさかくーーーーん!!!!!おはよ^^」

「ぁぁ」

草加くんはやっぱかっこいいなぁ

「草加君!今日も一緒に帰りましょう!」

「はあ?なんで」

「ほら!すぐにきれる!付き合ってるのに優しくしてくれないんですね」

がらがらー

教室の扉が、空いた

「うっそ。付き合ってるの?2人」

それから、次々とクラスメイトが入ってきて噂が、まわった

「うっそ草加と?」

「さくらちゃんかわいいと思ってたのに」

「地味男と付き合っていいの?」

まわりがざわざわし始める

「うるさーーーーい!!」

しーーーん

「草加君を馬鹿にするな」

「はぁ?意味わかんないんですけど」

「草加君は、いい人だよ。だって・・・」

「おい!いうな・・・」

「だって!」

「さくら!!!!」

「くさか  くん?」

草加君は私の腕をつかんで、屋上にひっぱっていった

「いいって言ったろ」

「だって!草加君に失礼なこといった」

「いいから!」

「よくない!!草加君はいい人だよ!」

「え?」

「手も握ってくれたし、かばってくれた!わがままも聞いて付き合ってくれてるし」

「・・・」

悪魔のくせに、優しくしたり、照れたりするのが大好きなんです