両想いだとか、付き合うだとか、そんなことを今もって改めて実感。

電話の内容は今までと、さして変わりがないのかもしれない。

だけど秋が言った『別になんもなくてもええけど、電話してな』という言葉。

それが【彼女】っていう存在の当たり前の特権なんだと知って、胸の隅っこがむず痒くなる。

いつでも、どんな時でも、秋の声が聞ける権利。

これは特権と呼ぶにふさわしい。

だってファンの子の大半は、秋のあの楽器とも呼べる声を生で聞きたくって劇場に足を運ぶのだから。