電話をしながら少しも落ち着かない私は、携帯を耳に当てたまま、あっちへウロウロ、こっちへウロウロ。

まるで迷子だ。


『月曜にな、舞台に立つんやけど…観に来れる?』
「月曜?えっ、と」


エッセイが明後日締め切りで、明後日は日曜で、小説の締め切りは今月末だし…

他に忘れてる仕事ないよね?

ぐちゃぐちゃの頭の中を必死に整理して、他に何も仕事がないことをシツコク確認する。