「………」
「………」

2人の間にまた沈黙がどっかり腰をおろし、このままでは重量オーバーだ。


「夏も…」

ぽつり。

そう呟いて、秋が私を見る。

空はすっかり暮れて、車内は薄暗くって、秋の顔がよく見えない。


「秋も…」


「冬も、春も。ずーっと一緒におれたらええな、って。そういう意味やってんけど?」