「とりあえず、今後一切あたしらに近づかないで」

「一緒に居たくないし」

「大好きな男と一緒に楽しくいればいいじゃない」

「ブスな私たちはどうせお呼びじゃないですよ~」

はあ・・・
ほんとうに、どこへ行っても変わらないよね
この低レベルな話

「好きにすればいい。別に一人でもまったく問題ないしね。何にも思わないし」

「本当に生意気。このままじゃ痛い目見るから」

「勝手にしたら?」

こっちは、そんなの慣れてますから
今更されたところで、もう何にも思わないよ

・・・この胸の痛みは気のせいだから

「姫・・・」

「紫織」

「アタシは姫のこと、本当に信じてたんだよ?」

「紫織、あたしは裏切った覚えなんてない」

「なんでそんなウソつくの!?そこまでして自分を守りたいんだ。そんな人だとは思わなかった」

「そんなたちの悪い嘘ついてまで自分を守るわけないじゃん」

「まだ言うの?・・・もうアタシは、信じられないから」

「・・・信じたくないなら信じなくてもいい」

「いなければよかったのに。こんな形で裏切られるんなら、アタシは会いたくなかったよ」

「後悔するのは姫だから」

そういって、皆は教室に帰って行った

・・・教室に戻る気分にならないな

「姫・・・?どうかしたの?」

「燐・・葵。ううん、どうもしないよ。ねえ、あたしちょっと忘れ物しちゃったから戻るね。
授業遅れるかもしれないから、その時はよろしくね」

「う、うん」

そういって、踵を返し教室から逃げるように去る