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「ごめんなさい、エリダさん、後片付けできなくて。」

「いや、こいつらが起きないと出来ないからいい。だから、行っていいぞ。」

「………ありがとうございます」

ペコリ、と一礼すると彼女は陛下のもとへ駆けていった。
私は、陛下に一礼すると陛下も軽く頭を下げた。


彼女は出るときも姿勢を正して一礼してから出ていった。



たぶん、彼女の杞憂は陛下が何とかしてくれるだろう。



いつも、笑顔の彼女が落としたはじめての涙。



その理由を知ることはできないだろうが



いつもの笑顔に戻ってくれることを願う。