「お前、頭良いんだし、T校うけてみれば?」


先生が勧めてくれたのは、地元で有名な進学校。


「頭良くないし、無理だよ。」


「お前なら、大丈夫だ。うけてみろって」


そう言われて、受験した学校に合格した。


まわりの人たちも次々に合格した。


ついに、卒業式の日がきた。


担任の先生から、名前をよばれ卒業証書を受けとる。


学校生活、最後の時間。


まわりは、アルバムに寄せ書きしたり、先生達に挨拶したり、さっさと帰る人もいた。


私は、理科準備室に向かった。



先生に会うために…


「どうしたんだ?あっ、挨拶しにきたのか?」


「先生、あのね、先生の事好き!」


「んっ?何て言った?」


「だから、先生の事好き」