「それじゃあ私下に降りてるね。」



私は、慧ちゃんにニッコリと微笑みベッドから立ち上がった。



「それじゃあ早く降りてきてね慧ちゃん。」



私は、少し振り返って慧ちゃんにそう告げた。



「ああ、サンキュー。」



私は、その言葉を聞くと慧ちゃんの部屋から出て行った。



バタン



私の胸はドキドキと高鳴っていた。



う~、慧ちゃんてば朝から頭撫でるんだもん

恥ずかしすぎるよ~。



私は、赤くなった顔を両手で押さえながら下に降りた。



お味噌汁を温めてご飯をついでいると慧ちゃんが階段から降りてくる音が聞こえてきた。



「良い匂いだなぁ。」



リビングのドアが開いて慧ちゃんがが顔を出す。



「慧ちゃんやっと降りてきたの?」



「遅かったか?」



私は、少し考えた。


「少し遅かったかなって思うよ?」



それは、私が慧ちゃんが降りてくるのを楽しみにしてたからかなぁ。



するとドカッと慧ちゃんが椅子に座った。
私は、なぜかもじもじしてしまう。



「どうした?」



仁がもう一度優しく聞き返してくれた。


その優しさに私は相変わらずドキドキしてしまう。



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