すると、棗は少し驚いた顔をしたが直ぐに笑顔になって微笑んでくれた。



「そうなんですか…………私も雪奈と少しでも長く一緒に居たいですよ。」



「ありがとう!」



すっごく嬉しい!棗がそう言ってくれるとは、思わなかったもん!



「慧祐もきっと同じ様に思っているわよ!」



私の頬はその言葉に、ボンっと音がたつかのように赤くなった。


「そうだと良いなぁ~。」


あれ……?
そう言えば、どうして呼び捨てなの?
いつもなら君づけなのに………?



私は、少し首を傾げた。



「雪奈?どうしたの?」



棗が少し心配そうに私の顔を覗く。



もしかして、心配かけてる?



でも、言っても良いのかなぁ?



棗の方を見るとまだ心配そうに私を見つめていた。



言うべきだよね?心配かけるわけにはいかないし。



「あのね………棗いつも慧ちゃんの事、慧祐君って言ってるじゃあない?
でも、さっきから慧祐って呼んでるからなんでかなぁ~って思って?」



すると、棗は口を手で隠した。



私何か変な事言ったのかなぁ~!



私の胸は、ドキドキと高鳴った。