「でも?」



私は、首を傾げ棗の次の言葉を待った。



「でも、雪奈を見ていると春のように温かいとも思ったんですよ………
まるて、桜の花びらが舞っているかのように……………
雪奈は、どんな季節が好きですか?」



「季節?」



棗は、真剣な顔をしてしっかりと頷いた。



季節?どうしてそんな事を聞くの?



でも、真剣に答えないといけないよね?



「私は、春が好きよ………でも、それ以上に冬が好きなんだと思うの……。」



「どうして?」



棗は、少し驚いた様子で私に聞く。



どうしてそんなに驚くんだろう?



「私は、桜が好き………凄く心が温かくなるの………だから春が好き
でも、それ以上に雪が好きなの………
凄く寒いけど、雪って直ぐ消えてしまうでしょう?
でも、雪の結晶は凄く綺麗なの………
泣いてしまう位切なくなるの…………でもね、それでも何だか嬉しいの
雪が降ってくるとその下に立ちたいの………
だから、私は冬が好き………それに冬の方がみんなと一緒にいれるでしょう?
少しでも、そばにいれるもの…………。」



私は、棗にニッコリと微笑んだ。