「そうか…………。」
慧ちゃんは、嬉しそうだが何だか少し寂しそうだった。
「うん…………雪さんは、凄く彼の事を愛していたとと思う…………
思い出すと何だか凄く胸がドキドキするの
まだ、私の目には、その人の顔は、見えないけれど
とても、優しくて心の優しい人だと思う…………。」
私は、自分の胸に拳を添える。
すると、突然私は、慧ちゃんの腕の中に収まる。
私の顔は、一瞬にして赤くなった。
「ちっちょっと!慧ちゃん?!どうしたの?」
抱き締められる事は、昔からあったがこんな風に抱きしめられることは
無かったから、私は軽くパニクっていた。
「そんな顔を赤らめて言うなよ。」
慧ちゃんったらどうしたんだろう?
こんな事言うなんて……………。
「慧ちゃん………テレてるの?」
思い当たるのは、これ位…………。
「違う…………お前が他の男の事を言うから……
少し、ムカついただけだ。」
慧ちゃんは、少し顔を赤らめ私から、顔を逸らした。
もしかして、慧ちゃんってば自分の前世にヤキモチやいてるの?
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