謝っておかないとだよね?


「ごめんなさい……………凄く眠たかったの……。」


私は、携帯なのだが頭を下げて謝っていた。



「………じゃあ今から行くから…………。」



「え?!」



私が何も言わないうちに電話が切れてしまった。



電話からは、ツーツーっと音がしているだけ。



…………ヤバい!慧ちゃん合い鍵持ってるんだった。


私は、身なりを整えて下に降りようとした。



カチャ



突然部屋の扉が開いて慧ちゃんが部屋に入ってきた。


「何してるんだ?」



慧ちゃんが不思議そうに首を傾げた。



「早…………かったんだね…………?」



いつの間に入ってきたんだろう?



鍵が開く音なんてしなかったよね?



「お前聞こえなかったんだな?ちゃんと鍵も開けてきたんだが?」



慧ちゃんが軽く笑いながら言った。



慧ちゃん笑ってる?それ程怒ってないの?



私が呆然と慧ちゃんを見ていると突然その顔が険しくなった。



ビクッ!



「で?今度は、どんな夢を見たんだ?偉く挙動不審だなぁ~?」