「裏目に何か出ていない!お前のすることは正しかったよ

ただ、自分の事は、守ろうとしない…………それがお前の欠点だ。」



慧ちゃんは、私の頭を優しく撫でながらそう囁いた。


「お前は、人の事ばかり考え過ぎた………少しは、甘えろ!我が儘も言え!」



私の目にはうっすらと涙が溜まった。



「うん………うん。」



私は、何度も首を縦に振った。



もう嬉しくてたまらなかった。



「だから、何があったのか話して欲しい……………絶対にお前を守るから。」



慧ちゃんは、少し悲しそうな顔をしていた。



私は、一瞬話そうか戸惑ったが、ここまで言ってくれたんだもんっと思い話す事にした。



「慧ちゃん…………怒らないでね?無茶しないでね?」



慧ちゃんは、少し驚き目を見開いたがやがて大きく、しっかりと頷いてくれた。


私は、慧ちゃんにニッコリと微笑んだ。



そして、ゆっくりと重い口を開いた。



「雪さんは、こう言ったの…………早く記憶を思い出して……………
そうしなければ貴女は、殺されてしまうと………。」


私は、慧ちゃんが顔が見れなかった。