私の胸は、ドキドキと高なっていた。
今までずっと黙っていた夢の事言いたくない……………でも、これ以上は、慧ちゃんに心配をかけたくない。
「何を言っても驚かないで、私の話を信じてくれますか?」
私は、じっと慧ちゃんを見つめた。
慧ちゃんは、少し目を見開いて私を見たが直ぐに真剣な顔つきになった。
「当たり前だ!俺がお前を信じない日なんて無い!」
はっきりと言ってくれた慧ちゃんの言葉にとても嬉しくなった。
少し落ち着きたい。
私は、深く深呼吸した。
「私には、ずっと慧ちゃんに黙っていた事があります。」
慧ちゃんは、少し首を傾げた。
「何だ?」
その声は、いつもよりも低かった。
怒っているの?それともいつもよりも真剣でいるから?
「私の夢は、いつも同じなの…………。」
慧ちゃんは、そのまま私をじっと見つめたままだ。
「その夢は、慧ちゃんが大切だと思っている雪さんのとの事です。」
慧ちゃんの眉がピクリと動いた。
「それは、どう言う事だ?」
ビク!
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