私は、静かに首を横に振った。



「突然、俺の目の前で倒れたんだ……………急に寝てしまっていた

それを見たとき本当に心臓が締め付けられる思いをして、凄く心配したんだからな!」



私は、その言葉に何も返す事が出来ずにいた。



迷惑をかけてしまったし、慧ちゃんが言ってるのも最もだったからだ。



「何かあったのか?」



慧ちゃんは、優しい声で私の顔を覗き込んできた。



言ってしまうべきか、いわざるべきか……………………私は、悩んでしまって答えられずにいた。



「どうかしたのか?」



私が答えなかったので、慧ちゃんがもう一度聞いてきた。



「何でも「何でも無いと言う顔では、ないが?」



慧ちゃんが私の言葉を遮った。



何でわかったの?!



私は、びっくりして慧ちゃんの顔を見上げた。



「どうして……………。」


すると、にっこり慧ちゃんは微笑んだが、微笑んでるようには見えない。



「俺達は、幼なじみだ…………何年一緒にいると思ってる
ずっとお前を見てきたんだから。」



ドキン



いきなり真剣な目になって見つめないでよ。