「どうした?そんな目して…………。」



そう言って優しそうに問い掛けて来た。



慧ちゃんのそんな様子に勝てる訳もなく、私は睨むのを辞めてしまった。



そんな優しそうに言われたら怒る気にもなれないじゃあない!



「本当にどうしたんだ?」


私が黙ってるのが気になったのか慧ちゃんが私の顔を覗き込んできた。



ち、近い!



私は、慌てて後ずさった。


「な、何でもないよ!ただ言ってる事が逆な気がして訳が分からなくなってただけで………………!」



しまった!あまりにびっくりしたから言うはずの無いことまで喋っちゃったよ~!



私は、慌てて口を塞いだが時すでに遅し。



ばっちりみんなに聞かれてしまった。



慧ちゃんを見るといきなりの事で目を見開いていた。


何だか他の二人も固まってるし。



するといきなり暖かい手が私の頭を撫でた。



私が、びっくりして顔を上げると慧ちゃんが微笑んで私の頭を撫でていた。



「お前は、自分の意志を言えるしっかりしたやつだ、何今日だけ話さないつもりだったのか?

何事にも真っ直ぐな所は、お前の長所なんだからな。」