その証拠に落ち込みモード全開でうなだれてるし。



「蓮次、自業自得だから。」



更にグサリと慧ちゃんの人事も飛んだ。



何だか可哀想……………。


元々私が悪いんだし……………謝った方が良いかしら?



すると突然、慧ちゃんが私の顔を覗き込んで見つめる。



ドキ



何だろう?突然!



「お前のせいじゃあないから謝ろうなんてするなよ?」



「ッ………………!」



そう言って私の頭を撫でてくれた。



何で分かったんだろう。



私は、一度首を縦に振った。



「フッ………本当は、迷ってたんだろう?」



そう言ってイタズラそうに言った。



私の顔は、見る見るうちに赤くなった。



も~う!分かってるなら言わなくて良いのに!



私は、赤くなった顔を両手で隠す。



棗は、そんな私達を静かに微笑みながら見つめているだけだった。



「でも、これで告白してくる奴らが減るんじゃあないか?まさに不幸中の幸いってやつか?」



香坂君は、回復したのかニッコリと微笑む。



確かにそうかも!



「だと良いがな…………。」