「写真に写ってるのは俺らだ、誰かが写ってる物に何かあれば
その人物に何か悪い事が起こると言うだろう?

俺は、別に構わないがお前に何かが起きるのは嫌だからなぁ~、それに勿体無いだろう?」



そう言って慧ちゃんは、ニッコリと微笑んだ。



え?慧ちゃんってば何言ってるんだか…………………でも、凄く嬉しい。



「あはは!ありがとう、でもどうして、分かったの?」



私は、首を傾げて慧ちゃんを見上げた。



「どれだけ一緒にいると思ってるんだ?それにお前の事は俺が一番分かってるつもりだ。」



そう言って私の頭を優しく撫でてくれた。



「ある意味そんな事してるからカップルと間違えられるんじゃあないか?」



香坂君がボソリと呟いた。


そう言えばそうかも知れない………………もしかしたら写真部の人達に見られてたのかも知れない。



「別に二人が仲が良いのは良いことよ、それに香坂君がそんな事言ったら雪奈が気にしちゃうから辞めてね。」



棗の香坂君にとってはキツイ一言が飛ぶ。



私は、嬉しいけど………………何だか香坂君が可哀想な気がする。