そこには、我が校のベストカップルランキングと書かれていた。



これが一体なんなのかしら?



「一番を見て見ろよ!」



そう言われて一番になったカップルの名前を目で追ってみた。



「ッ………………?!」



私達は、その名前に驚いて固まっていた。



「それにしても、慧佑と雪奈ちゃんが我が校ベストカップル第1に選ばれるなんてなぁ~!

つき合ってる何て知らなかったぞ~!何で黙ってたんだよ~!」



そう言って慧ちゃんを肘でつく。



そうそこには私達の名前が大きく書かれていた

しかもご丁寧に写真付きで。



「あれ?もしかして知らなかったのか?」



香坂君は、不思議そうに私達の顔を覗き込んだ。



「知ってる訳ないだろう。」



いち早く我に帰った慧ちゃんが溜め息混じりで答える。



だから、朝の視線がすごかったのね。



「でも、誰がこれを作ったのかしら……………。」



「どうせ写真部だろう。」


慧ちゃんは、鬱陶しそうに香坂君からポスターを取ると写真だけを剥がしてゴミ箱に捨ててしまった。



どうして、写真だけ取ったのかしら。