「生徒が増えて来たがら手…………離してくれないかなぁ?」



私がそう言うと更に握る力に力が入った。



ドキ



どうして?私離してって言ったはずなのに。



「無理だ………お前ドジだし危ないから。」



そう言って離してくれそうにない。



「恥ずかしいんだけど…………。」



私は、自分の頬が赤くなるのを感じながら慧ちゃんを見上げた。



「何今更恥ずかしがってるんだよ。」



そう言ってニッコリと微笑む。



ドキ



慧ちゃんってばそんな顔するなんて反則だよ。



私は、更に自分の顔が赤くなるのを感じる。



もうこのまま握ったままでも良い気がする。



でも、周りからは視線を感じる。



私がどうしょうかと思っていると急に慧ちゃんが立ち止まった。



「慧ちゃんどうしたの?」


私は、そう言いながら慧ちゃんの視線の先を見た。



「おはよう、雪奈!慧佑君!」



すると目の前には親友の棗が立っていた。



すると棗は、私達の手に視線を移した。



「おはよう棗…………あのね、これはね?」



私は、必死に弁解しょうとする。