その週末

あたしは雄雅に指定された動物園前にいた




『1日だけ夢紅の一員に戻ってください』


雄雅の願いはそれだった


今日1日は夢紅の1員として

桜江波夏として


明日からは桜と夢紅を守る嵐として

あたしの居場所に戻る



そう考えていた





「君ひとり?」

いきなり男に声をかけられる


「人を待ってます」


「友達?」


「はい」



「じゃあその友達も誘って遊び行かない?」


毎回毎回なんで声かけらんなきゃいけないわけ?


そう思った時





「なーみか!」

現れたのはは那智だった