「椎名瑞也さんいるかな?」


「椎名先輩なら2年4組に……


「俺に用?」



この間紅花に来た白龍総長が校舎から出てきた



「マジでいたよ」


那智が言う



「すみませんいきなり


少しお聞きしたいことが」



俺と那智は頭を下げた





「ついてきて」



瑞也さんが再び校舎に戻って行く


「意外とあっさりだな」


「それはそれでこえーよ」



那智と顔を見合わせて瑞也さんの後を追った






「んでなにを知りてえの?」


連れていかれた先は屋上



瑞也さん以外の白龍はおらず本当に話を聞いてくれるみたいだ




「この間何で紅花にいらっしゃったんですか?」


「夢紅をつぶしに」






即答されて俺も那智も固まった