「あの時あたしは


白龍を潤を優先してくれって頼んだんだ


桜の下っ端は何としてもあたしたちが救う


だから白龍は先に動けって言ったんだ


なのにあたしたちが動く前にハルキは帰って来た


そしてあとから潤が殺されたって連絡が入った」


これが全てだ



あたしはあの時そう選択した



「嘘だ!」


瑞也が言う






「嘘じゃありませんよ」


そう言ってはいってきたのは・・・




「黒崎・・・・・遼・・・」



夢ちゃんの弟で今の黒崎組組長



「どういうことだ!?」



瑞也が叫ぶ



「そのままの意味です



桜江波夏はあの時白龍を優先することを選びました



でも白龍に連絡したのは桜を盗聴していた我々黒崎の人間です


桜を助けろ


白龍の人間は余裕があったら助け出すとね」



黒崎がそう言って笑う